2004年 08月 20日
これからお話する事は、私こと<ばあぐ>に本当にあった出来事です。信じるも疑うも、全ては読む方々にお任せいたします。。。 仕事の合間、洗面所に行った際にふと鏡を見ると、左の頬に吹き出物らしき赤い腫れがある事に私は気が付いた。その腫れ物には、何故かほんの数ミリの黒くて細い筋があったのである。それを見た私は、剃り残した一本の髭の根元、その毛穴に雑菌が入り込んだ為に化膿してしまったものと思った。 私はその腫れ物が気になってしまい、指先で軽く触れてみた。しかし、指先はただ頬の表面をなぞるだけである。つまり、その黒い筋は皮膚に直接刻まれているか、もしくは皮膚の中にあるものであったのである。 奇妙に思った私は、皮膚に刻まれているのか中に入っているのか分からないその黒い筋が何なのか確かめたく思い、指先でぐりぐりと押すように触ってみたのである。すると、腫れた皮膚の表面があっけなく破けてしまった。そしてその次の瞬間、その破けた皮膚の中から一本の毛がひょろりと出てきたのである! 私は驚いて、思わず「うおっ」と声を出してしまった。幸い洗面所には私一人しかいなかった。 私は鏡を覗き込み、頬から生えてきた毛をまじまじと眺めた。それは長さが2cm程で、普通の髭より少し太いように見えた。それまで頬の中に隠れていたとは思えない程、くっきりとして太くて長い毛であった。 私はおもむろにその毛を指先で摘んでみた。すると、毛はあっさりと抜けてしまったのである。私は、摘んでちょっと引っ張ったのみ。痛みも伴わずに抜けてしまった。 私はあっけに取られ、腫れ物が潰れて赤い点となった頬を水で洗い流し、ペーパータオルで頬を拭いた。頬の中で成長を続けた健気な髭については、職場に持ち帰って皆に見せてみようとも思ったが、汚らしいので止めた。そして、頬を拭いたペーパータオルに包んで捨ててしまった。 あと数日は、私の左頬に赤くて小さな腫れが残っている事であろう。もし私に会った時に左頬に赤く小さな斑点を見る事があったなら、その中でゆっくりと成長を続けた一本の毛が確かにあったという事を、是非思いだして欲しいものである。
by f.c.barg
| 2004-08-20 01:41
| かく語りき
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アバウト
プロフィール
本名 :いわせ ひでき
生息地:東大宮 誕生日:11月6日 血液型:A型 経歴 :原市文化幼稚園〜 大宮市立見沼小〜 大宮市立泰平中〜 県立蕨高〜 埼玉大学(中退)… …いろいろ経て今に至る 座右の銘 「毛深さは優しさの証」 「池袋は埼玉の植民地」 「共感しても同感するな」 「ペンギン好きに悪い人はいない」 検索
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